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これらのガイドラインを定める際のINREVの目的は、欧州の非上場ビークルの財務報告書の中でINREV NAVを計算し、開示する方法についてのガイダンスをマネジャーに提供することである。これは、異なる種類のビークルのパフォーマンスの透明性および比較可能性につながり、投資家は提供された情報を理解できるようになる。
報告の目的のひとつは、投資のパフォーマンスおよび評価に関連する情報を投資家に提供することである。IFRSをはじめとする一般に認められた会計原則(GAAP)に基づいて計算された純資産価値は必ずしもこの目的を満たすものではない。それゆえ、このガイダンスは、マネジャーがより有意義な調整後純資産価値を計算することを可能にする業界特有の枠組みを示すために作成された。
投資家とマネジャーの双方は、不動産業界を通じて一貫性のあるアプローチを求めている。また異なる会計基準の採用が調整後純資産価値の計算の不一致につながっている。投資家とマネジャーも、欧州の非上場不動産ビークルと他のビークルのパフォーマンスおよび価値を比較できることを望んでいる。
INREV NAVは、一般に認められた会計原則に基づく純資産価値と比較して、異なる世代の投資家に利益をもたらす幅広いコストに合わせた調整の上、元になる資産や債務の貸借対照表の日における適正価額に基づく投資(単位)のより正確な経済的価値を反映したものとする。
純資産価値の主たる目的は、投資家レベルにおける会計目的でそれぞれの投資の評価について類似のビークルとのパフォーマンスを比較することである。それは、貸借対照表の日付におけるビークル単位の正味実現可能価値の測定となることを目指しておらず、他の様々な要因によって影響される場合がある。
INREV NAVの決定方法に関する原則およびガイドラインの一覧を以下に示す。必要に応じて理解を深めるために追加説明を行う。さらに、ツールおよび事例のセクションには、IFRSに基づいて作成された財務諸表からINREV NAVを算出するために必要とされる一般的な調整の多くを含むINREV NAVの計算事例が記載されている。最後に、よくある質問についての理解を深めるために一連のQ&Aを追加した。
INREV NAVガイドラインは、選択されたGAAPに従って得られた結果に調整を加えることにより会計原則に優先される。
INREV NAV調整は、マネジャーによる重要な判断(繰延税、譲渡税等)を必要とする。その結果、投資家がマネジャーの取ったポジションを理解できるよう十分な開示を含めることが重要である。