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投資の統治
クラブディールや合弁事業に参加する投資家は、焦点を定めた投資戦略を設定し、自身の投資の運命を統治するために、通常ビークルの戦略や行動に対するより大きな統治を求める。それゆえ投資家は、一般的に複数の投資家が参加するビークルの場合に比べて、ビークルの意思決定に積極的に関わることを求める傾向にある。投資家のために通常保留されるガイドラインのCG2.1.に定めた事項に加え、投資家は社外役員のために保留されるCG2.1.に定められた他の事項に対しても統治を望む傾向にある。とりわけ、投資家は投資が直接不動産投資のように行われるように、個々の不動産資産の取得や売却のタイミングについての統治を希望する傾向にある。しかし、AIFMDに基づき、投資活動はマネジャーによって実行されるものとする。 そして投資家は、投資を統治する意向が、AIFMDの要件と抵触しないように取り計らうものとする。
社外役員
少数の投資家がビークルの運営に積極的に関与する状況下では、クラブディールや合弁事業に参加する投資家が、決定の承認の遅れなど、経営面の非効率をもたらすことなくビークルの活動に積極的に参加する人員を擁していることが予想される。これらの状況下では、社外役員の役割は関連性がない場合がある。
マネジャー の役割および報酬
クラブディールや合弁事業においては、マネジャーの役割は、資産のソーシングや日常的な賃貸、および不動産ポートフォリオの運営活動など資産運用業者の役割である場合がある。資産運用に比べてビークルの運用の必要性が低いため、報酬は複数の投資家が参加するビークルに比べて低くなる場合がある。加えて、マネジャーに支払われるパフォーマンスフィーが適切であるかどうかを検討するものとする。 というのも、ビークルの取り決めが投資家による個々の決定の承認を要求する場合には、マネジャーは投資戦略を十分に統治していない場合があるからである。