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説明責任
マネージャーとしての行動規範
マネジャーは投資家に対していかに説明責任を果たしているかを示すものとする。
マネジャーはビークルおよび投資家に対して全体として説明責任を負う。投資家は、ビークルの立ち上げ時に設定された目的および投資計画が達成され、規約および関連法規制に従ってビークルの運営が行われていることを確保する上でマネジャーに依拠する。マネジャーは、例えば適切な通知をすることにより、社外役員、投資家代理人、投資家とビークルに関連する事項をレビューし、協議する会合を持つことにより、この説明責任を実証することができる。マネジャーは通常、外部監査人、鑑定人、ポートフォリオマネジャー、不動産管理者、リスク管理者をはじめとする外部助言者、サービスプロバイダーに対して統治を行使し、緊密な関係を維持することを期待される。
ビークルは、マネジャーの過失がある場合を除き、マネジャーの責任を問わないものとする。
マネジャーは自らの行動に対して一定レベルの責任を進んで引き受けるものとする。ただし、通常ビークルは、マネジャーの過失や義務違反がない場合に発生した損害から、マネジャーを保護することを期待される。自己評価ツールのセクション4を参照のこと。
マネジャーは、理由の有無にかかわらず契約を解除することができるものとする。
理由の有無にかかわらず、投資家はマネジャーとの契約を解除することができるが、このことはマネジャーが負うべき説明責任の範囲を示している。投資家の特別決議を経た無過失解除の場合に最大に説明責任を負うことになる。解除の状況に応じてマネジャーに妥当な報酬を支払う場合がある。自己評価ツールのセクション4および4Cを参照のこと。
投資家は、マネジャーのパフォーマンスが基準を満たしていない場合(定性的または定量的であるかは問わない)に保護を期待する。そのような場合、かかる基準に満たないパフォーマンスについて対処するために、マネジャーと投資家の間の(社外役員または投資家代理人を通じて)予定表について対話のプロセスを確立することが適切な場合もある。マネジャーがかかるプロセスを通じて合意された計画に従わない場合、投資家は投資期間の中断、あるいは特別決議後にマネジャーの解任を検討することができる。
社外役員または投資家代理人としての行動規範
社外役員および投資家代理人は投資家に対して説明責任を負うものとする。
社外役員および投資家代理人は、ビークルのパフォーマンスおよびコンプライアンスの監視者としての役割において投資家に対して説明責任を負う。これは社外取締役会または諮問委員会への参加を通じて行うことができる。ただし、かかる説明責任は、社外役員または投資家代理人の側の故意の不正行為または不誠実さによる場合を除き、他の投資家に対する法的責任とは分けて考えるものとする。自己評価ツールのセクション4を参照のこと。
投資家としての行動規範
投資家としての行動規範
投資家は、マネジャー、そして適切な場合、社外役員がビークルのパフォーマンスに対して説明責任を負うよう取り計らうものとする。
投資家は、ビークル、社外役員またはマネジャーに対してではなく、自身の関連組織に対して説明責任を負う。ただし、投資家はマネジャーおよび社外役員が説明責任を負うようにする責任がある。例えば、投資家は関連する投資家向け説明会に出席し、社外役員、マネジャー、外部助言者が提供する情報および報告書のすべてを注意深くかつ懸命に検討することを期待される。投資家は非倫理的な方法で行動しているという批判を受けないように、自ら行動することを期待される。